フローライト



英名/Fluorite  和名/螢石
硬度/4
産地/中国

ハロゲン化鉱物の一つで、熱水鉱脈や温泉地帯に生成します。
トルマリン「電気石」を伴ったクォーツ「石英」の結晶上をはじめとして、広く産出が認められています。
等軸晶系の正六面体や正八面体、立方体やその集合体として発見され、八面体の方向に完全な劈開があるために、よくそれを利用して割った八面体が普及しています。
同一結晶中で色が帯状に異なる「帯状構造」を現すものもあります。
色は、無、緑、紫、ピンク、黄色など多彩のものがあります。
火中に投じると螢光を放ちます。
古代エジプトでは、彫像やスカラベにこの鉱物が用いられ、古代中国や古代ローマでも、彫刻の素材として広く使用されたそうです。
18世紀にはこの石を粉末にして水に溶かしたものを薬として服用したと言われています。

名称の由来/ラテン語流れるの意味のfluere
和名は紫外線での螢光現象
条痕/
明度/透明
光沢/ガラス光沢
劈開/
断口/


集中力を増やしてストレスを軽減し、意識をより高次元に道く働きがあるとされています。
古くは腎臓病の治療として用いられたとされ、新陳代謝を活発にする働きがあるとされています。

 

2017年5月20日 | カテゴリー :

モルダバイト



英名/Moldavite 和名/
硬度/5~6
産地/旧チェコスロバキア

かつては隕石だと思われていましたが、現在では巨大な隕石が地球に衝突した際に地球の物質がとけて空中に飛び散りそれが急速に冷やされてガラス状になった、テクタイトの一種であることが明らかになりました。テクタイトは黒色で半透明ですが、このモルダバイトは緑、帯緑褐色、褐色などの透明石でガラス光沢を放ちます。
小円盤状や流線形状、球状、塊状などがあり、その一部を利用して彫刻品やカボションカットしたものが宝飾品として珍重されています。
起源は約1500年前と言われています。
古くから様々な種族の人に「神聖なる石」として崇拝され、儀式上の道具や装飾品に用いられ、かのアーサー王の伝説で有名な「聖杯」はモルダバイトではなかったのかと言われています。
また、300年ほど前よりヨーロッパの国々では愛情の証としてこの石を恋人に贈り、幸運を祈願したと伝えられています。

名称の由来/旧チェコスロバキアのブルタバ川付近で最初に発見されたこと
条痕/
明度/透明
光沢/ガラス光沢
劈開/
断口/


地球以外の惑星から発せられる永遠、理想を表すとされる情報を受け取り、それを解読して自然の理念に基づいた思考となるよう導く力があるとされています。
循環器系組織細胞に酸素や栄養物を供給する働きがあり、視力回復させて体内の毒素を一掃する力があるとされています。

 

2017年5月20日 | カテゴリー :

ブラッドストーン



英名/Bloodstone  和名/血石
硬度/7
産地/インド

ジャスパー「碧玉」の一種で、酸化鉄などが含まれているために、暗緑の地に赤色の斑点が入ったものをいいます。ジャスパーとは各種の色の不透明の潜晶質石英の総称で、アゲート「瑪瑙」、カルセドニー「玉髄」と全く同種ですが、それらが半透明なのに対して、ジャスパーは約20%以上の不純物が混入されていて不透明になったものを言います。
この鉱物にみられる赤い斑点は、十字架上のキリストの聖血が碧玉に落ちてできたものと伝承があります。
昔は、この鉱物がエジプトのヘリオポリスでよく採れたために、ヘリオトロープと呼ばれていました。
古代エジプトでは、この鉱物を粉にして蜂蜜に混ぜたものを止血剤として用い、またローマ人はこの石でできた鏡で天体を見たとされています。

 ギリシャ神話 
同じヘリオトロープという植物と共に体をこすると自分の姿が見えなくなるとされ、兵士は傷を受けないお守りとして戦場に持って行ったと言われています。
名称の由来/
条痕/
明度/
光沢/
劈開/
断口/


献身を象徴とし、困難を乗り越える力を授けるとも伝えらえています。
鼻血や出血を止めて血液の病気を治し、その他には傷口を雑菌から守って、流産を防ぐ力があるとされています。

 

2017年5月20日 | カテゴリー :

クロムダイオプサイト



英名/Diopside  和名/透輝石
硬度/5.5~6.5
産地/アメリカ

苦土質石灰岩中に、接触変質作用または広域変質作用によって生じる鉱物でヘデンペルガイト「灰鉄輝石」とは類質同像。
単斜晶系の柱状結晶体、粒状の集合体、葉片状の塊などで発見されます。色は白、灰、淡緑、濃緑、褐色、クロム緑色があります。
この鉱物に針状のマグネサイト「菱苦土石」がインクルージョンすると、スターやキャッツアイ効果が見られます。
名称の由来/ギリシャ語で透明の意味のdiopsis
条痕/白か灰色
明度/半透明ないし透明
光沢/ガラス光沢
劈開/
断口/


理性・知識を表す鉱物とされています。混乱しがちな感情を鎮めて、冷静で理性的な意識でいられるよう導く力があるとされています。
緻密に組み立てられた論理のもと、未来に向かって動き出す原動力を与えてくれるそうです。
古くは神経衰弱の治療に用いられたとされ、大腸や消化器官の不調を改善する力があるとされています。

2017年5月20日 | カテゴリー :

セラフィナイト



英名/Seraphinite  和名/斜緑泥石
硬度/2~2.5
産地/ロシア

研磨すると柔らかいグリーンの地の中に、まるで天使の羽を思わせるシルキーなマーブル模様が浮かぶことから、 セラフィムという熾天使(最高位の天使)を語源とします。ただ、セラフィムの語源はヘブライ語で「燃える」「蛇」であり、この石にはそぐわない名前になっています。セラフィナイトというのは実は流通名で、鉱物的にはクローライト(緑泥石)グループの代表的な石であるクリノクロア(Clinochlore)という鉱物です。
古墳時代には、翡翠の代用品として、玉作りなどに使われたそうです。クリノクロアが葉片状に集まってできたもので、主にロシアのバイカル湖付近で産出されます。
ガーデンクォーツやモスアゲートのインクルージョンの多くが、このクローライト(緑泥石)グループに属するが、見た目からセラフィナイトとの関連をイメージするのは難しいかもしれません。
名称の由来/ギリシア語の傾くklinen と緑色chloros を組み合せ
条痕/
明度/
光沢/
劈開/
断口/


非常に繊細なエネルギーを持つ石で、持ち主に深い安心感を与え、人生に平穏をもたらします。
癒しの石であり、神経を緩め、精神的なイライラや不安等を押さえ、リラックスした状態に導く力があるとされています。

 

2017年5月20日 | カテゴリー :

ジェムシリカ


英名/Gemsilica  和名/珪孔雀石
硬度/7
産地/アメリカ

クリソコラに珪酸溶液が染み込んで珪化したもので、アゲート(瑪瑙)ほどの硬さを持ちます。クリソコラは不透明な石ですが、ジェムシリカ は、不透明から半透明です。
正式には、シリシファイド・クリソコラ(Aikicified chrysocolla 珪化されたクリソコラと呼ばれるものですが、その中でも特別美しいものをジェムシリカと呼んでいます。透明度が少し低いものを「クリソコラ・カルセドニ」、透明度が低いものを「クリソコラ・クォーツ」、縞模様があるものを「クリソコラ・アゲート」と呼び分けたりもします。
アメリカのアリゾナ州やペルーの限られた地域でしか産出されない稀少な石で、結晶の美しいものはまるで妖精を思わせるような愛らしさで多くの愛好家を持ち、加工品として流通することは稀で、良質なものは通常「宝石」としての扱いを受ける鉱物です。
ジェムシリカ(クリソコラ)と似た石には、マラカイトやアジュライトなどがあります。
また、クリソコラに[シャッタカイト、マラカイト、スモーキークォーツ]などのいろいろな成分がまじって珪化した、クオンタムクワトロシリカという石もあります。
名称の由来/
条痕/
明度/不透明から半透明
光沢/
劈開/
断口/


ある意味女性の究極のような部分を持つ石です。大地の持つ育み、慈しみ愛しむ力、そして私達が住むこの世界において、全ての物が何がしかの繋がりを持ち、自分自身が愛や思いやりを発していくことで、愛のエネルギーの循環が始まり、自他共に愛され、癒されるプロセスが始まるということを感覚的に教えてくれる石です。
愛に満ちており、肉体的、エネルギー的ストレスを浄化し、清らかなエネルギーに変換して状態を好転させる助けとなると言われています。

 

2017年5月19日 | カテゴリー :

クリソプレーズ


英名/Chrysoprase  和名/緑玉髄
硬度/7
産地/オーストラリア

淡緑、黄緑色のカルセドニー「玉髄」を言います。
潜晶質の珪酸で、岩石中の割れ目や空洞の内側に皮殻状や腎臓状、鍾乳状で、また低温鉱脈の脈石として発見されます。
この鉱物が示すアップルグリーン色は含有されているニッケル分の作用による発色で、翡翠によく似ていてオーストラリアが主産地のために、オーストラリアン・ジェードの産業名で販売されています。また、これとは別に緑色に人工着色したカルセドニーのことをクリソフレーズと言い、日本では単にクリンと称してします。
古代ローマ時代からカメオ(浮彫り)を施した指輪やペンダントなどの装身具として用いられていました。
優れた治療薬としても使用されていたとされています。
名称の由来/ギリシャ語で金の意味のchrysosと西洋ねぎの意味のprason
条痕/
明度/透明ないし半透明
光沢/脂光沢
劈開/
断口/


怒りの感情を抑えて極度の緊張を和らげ、希望を持たせて隠れた才能や能力を引き出す力があるとされています。
古くは痛風やてんかんを防ぐ力があるとされ、体内の毒素や老廃物を排除して肝臓の働きを高める効果もあると言われています。

 

2017年5月19日 | カテゴリー :

エメラルド



英名/Emerald  和名/翠玉
硬度/7.5~8
産地/コロンビア

ベリル「緑柱石」の中で最も稀有高貴な美しい緑色をしたものを言います。これはこの鉱物の中に少量含有されたクロムの作用による発色だとされています。
黒雲母片岩中などに主に産出しますが、他にはクォーツ「石英」に伴って、クリソベリル「金緑石」やフェナサイトと共産することもあります。
六方晶系に属した長柱状、短柱状結晶体で発見されます。
その昔、紀元前1650年にエジプトの砂漠に発見されたのをはじめとする鉱物だと言われています。かの有名な絶世の美女クレオパトラもこの石に魅せられ、ついには自分の鉱山をもってしまったそうです。
古くはテオフラストスの「石について」をはじめ、様々な文献に取り上げられ、多くの伝説、逸話のある鉱物とされています。
名称の由来/サンスクリット語の「スマラカタ」がギリシャ語で「スマクラグドス」、ラテン語で「スマダグラス」、その俗語で「スマラルダス」となり、古代フランス語で「エスメラルド」と変化し、エメラルドとなったとされています。
条痕/
明度/透明
光沢/ガラス光沢
劈開/不明瞭
断口/貝殻状ないし不平坦状


イライラした感情を鎮めて思考力を高め、心身をパワーアップする力があると言われています。
肝臓病や食中毒、毒虫の刺し傷、眼病の治療薬として用いられていたようです。

 

2017年5月19日 | カテゴリー :

アマゾナイト



英名/Amazonite 和名/天河石
硬度/6~6.5
産地/アメリカ

マイクロクリン(Microline)「微斜長石」の一種で、火成岩、特に花崗岩やペグマタイト、閃長岩中に生成します。三斜晶系に属した四角柱状の結晶体、特にカルルスバット式双晶をなすものが多く見受けられます。
色は含有した微量の鉛の作用で、緑色や空青色、青緑色のものがあり、これを熱すると白色になります。時として巨大なものを産出しますが、一様に緑色のものは少なく、だいたいは白色の部分が混じっています。
また、緑色のものは翡翠によく似た石として、アマゾン・ジェードの名で呼ばれることもあります。名称の由来はアマゾン川からですが、実際にはその流域(ブラジルは除く)から産出しません。
古くは「希望の石」として珍重された鉱物だと言われています。

名称の由来/アマゾン川から
条痕/白色
明度/透明から半透明
光沢/ガラス光沢ないし真珠光沢
劈開/二方向で完全
断口/不平坦状


ストレスを解消して精神と肉体の強化を図り、思考力・創造力などを増強する働きがあるとされています。
天と地、肉体と精神など、両局面を持つものに対して、各々の良い面を伸ばしながら両者を統合し、良いエネルギーで満たす力があると伝えられています。
カリウム不足によって引き起こされるさまざまな不調を改善し、筋肉を強化するときに用いると効果的とされています。

 

 

2017年5月18日 | カテゴリー :

マラカイト



英名/Malachite 和名/孔雀石
硬度/3.5~4
産地/ザイール

含水酸基炭酸銅で、銅鉱床、その他金属鉱床の酸化帯にみられる鉱物。
単斜晶系の針状結晶で微結晶の集合配列からできる濃淡の縞目模様をしめしたり、粒状や土状で発見されることもある。
この鉱物は、紀元前4000年頃から採掘が始められ、鮮緑色の顔料として古代エジプトで使われていたと言われています。
古代エジプトでは粉末にして最初のアイシャドーを作り、かの絶世の美女クレオパトラも使用したと伝えられています。これは化粧の意味ばかりでなく、洞察力、想像力も養う力があるとされていました。
その他にも彫刻物や宝飾品などに用いられ、エジプト以外の国々でも日用品や宮殿の壁など多岐にわたってこの鉱物が使用されたと言われています。

名称の由来/緑色がよく似ているギリシャ語でゼニアオイのmalache
和名:模様が孔雀の羽根のようなところ
条痕/緑色
明度/結晶体は透明、塊状は不透明
光沢/結晶は金剛光沢、塊状はガラス光沢
劈開/一方向に完全
断口/


ストレスや緊張を和らげ、安眠を促す効果があり、邪悪なものから身を守る力もあるとされています。
リウマチによる関節の痛みを和らげる働きがあるとされています。
解毒作用を促し、眼病や皮膚病の症状を改善する力もあると言われています。

 

2017年5月18日 | カテゴリー :