エメラルド



英名/Emerald  和名/翠玉
硬度/7.5~8
産地/コロンビア

ベリル「緑柱石」の中で最も稀有高貴な美しい緑色をしたものを言います。これはこの鉱物の中に少量含有されたクロムの作用による発色だとされています。
黒雲母片岩中などに主に産出しますが、他にはクォーツ「石英」に伴って、クリソベリル「金緑石」やフェナサイトと共産することもあります。
六方晶系に属した長柱状、短柱状結晶体で発見されます。
その昔、紀元前1650年にエジプトの砂漠に発見されたのをはじめとする鉱物だと言われています。かの有名な絶世の美女クレオパトラもこの石に魅せられ、ついには自分の鉱山をもってしまったそうです。
古くはテオフラストスの「石について」をはじめ、様々な文献に取り上げられ、多くの伝説、逸話のある鉱物とされています。
名称の由来/サンスクリット語の「スマラカタ」がギリシャ語で「スマクラグドス」、ラテン語で「スマダグラス」、その俗語で「スマラルダス」となり、古代フランス語で「エスメラルド」と変化し、エメラルドとなったとされています。
条痕/
明度/透明
光沢/ガラス光沢
劈開/不明瞭
断口/貝殻状ないし不平坦状


イライラした感情を鎮めて思考力を高め、心身をパワーアップする力があると言われています。
肝臓病や食中毒、毒虫の刺し傷、眼病の治療薬として用いられていたようです。

 

2017年5月19日 | カテゴリー :