英名／Jadeite　和名／ヒスイ輝石
硬度／6.5～7
産地／ミャンマー

パイロクシーン「輝石」グループに属し、アンフィボール「角閃石」グループのネフライト「軟玉」と共にジェードと称されています。ネフライトより硬度が高いことから、硬玉ともいわれています。
蛇紋岩化した超塩基性火成岩や片岩中に生成し、チャートなどに小さいレンズ状の包有物としても産出されることがあります。単斜晶系に属しますが、結晶体で見られることは稀で、細かい繊維状のものを織りまぜたようになったものを産出します。そのためとても強靭で砕こうとするとかえって鉄槌が欠けてしまうほどです。
色は白が多く、クロム分の含有によって緑色を示すもの、鉄分を多く含有して暗緑色になったクロロメラナイト「濃緑玉」と呼ばれています。
古くから洋の東西を問わず、いろいろな民族が「魔法の石」として崇めてきた鉱物。古代のアメリカ先住民は、グァテラマに産出するこの鉱物に彫刻を施して護符とし、スペイン人は中央アメリカを侵略した時にこの石を発見して、お守りなどに用いるようになったとされています。
また、日本でも歴史も古く、縄文時代から勾玉として使用されてきました。

名称の由来／古いスペイン語で「腰の石」の意味のpiedre de hijada
条痕／無色
明度／半透明
光沢／ガラス光沢
劈開／良好
断口／多片状

沈着さと忍耐力を養い、災難から身を守る力があると言われています。
腰や横腹の不調を改善し、肝臓や眼の病気の治療や体内の毒素を排除する時に用いられたそうです。