エンジェライト


英名/Angelite 和名/
硬度/3.5
産地/ペルー

 ストロンチウムを含む案はイドライト「硬石膏」。
斜方晶系に属する卓状結晶や板状結晶体で産出することもありますがごく稀で、多くは塊、粒状で発見されます。また、時にはその中にヘマタイト「赤鉄鉱」を斑点状に含んだものもみることができます。
色は帯青灰、青、帯青空、空青色のものなどがあり、その青色はγ線の照射によって得られるもので天然の色も自然放射能によるものです。
ペルーのナスカ地方と南アフリカで発見され、1989年以降から市場に出回り始めました。
昔から豊作と好天候に恵まれる「お守り石」として珍重された鉱物。

名称の由来/鉱物色が天使を想像させるところから、ギリシャ語のangelos
条痕/
明度/
光沢/真珠光沢
劈開/一方向に完全、やや完全
断口/


本来正しいとされる真理に触れる機会に恵まれ、より深く理解することによって自分自身が磨かれ、宇宙的な意識にまで達することができると言われています。
深い愛を認識させてくれるそうです。
鼻や喉の粘膜の炎症を抑えて痛みを和らげ、血液を浄化して、伝染病の治療にも効果があると言われています。

 

ピーターサイト


英名/Pietersite 和名/
硬度/6.5~7
産地/ナミビア、中国

ピータサイトは角閃石の一種で、タイガーアイとホークスアイが生成された後、地表の地殻変動によって細かく砕けたものが、のちにクォーツによって再び固められたものです。
タイガーアイ・ファルコンズアイとは近い存在であり、同様に含まれるクロシドライトと言われる鉱物中の鉄分の酸化具合により青色もしくは黄~茶褐色になるそうです。
タイガーアイは、クロシドライトの繊維が直線的ですが、ピータサイトはうねって形成されているのが特徴です。
特に青い色味を発するものは稀少で、さまざまな鉱物が入り乱れ渦を巻いているように見えることから、別名を「テンペストストーン(嵐の石)」とも呼ばれます。
1962年にアフリカのナミビアで発見された石です。
名称の由来/発見者のシド・ピータース(Sid Pieters)博士
条痕/
明度/
光沢/
劈開/
断口/


この鉱物がもつのエネルギーは嵐の空模様ような見た目と逆に、混乱や逆風、修羅場の中にあって、自分自身を見失わないように助けてくれます。
未来が良い方向へ向かうための予兆を教えてくれる石でもあります。
天上に繋がる要素があるとされ、「天国の扉を開く石」とも言われています。

 

ブルーレース瑪瑙(めのう)


英名/Blue lace agate 和名/青瑪瑙
硬度/6.5~7
産地/南アフリカ共和国

潜晶質石英でごく細かい結晶が集合して、ブドウ状または腎臓状の半透明石として岩石の空隙中に層状に沈殿したり、その崩壊によって生じた砂礫中などから産出されるものをカルセドニー「玉髄」と言います。
そのカルセドニーの中でも、珪酸沈殿の状態で組織に粗密が生じて縞模様になったものをアゲート「瑪瑙」と呼んでいます。この縞模様は水溶液中から周期的に沈殿していくためにできるとされています。
このブルーレースアゲートはそのアゲートの中でも淡青色で美しいレース模様の縞目を示すものを言い、アフリカのナミビア南部が主産地とされています。
名称の由来/
条痕/
明度/
光沢/
劈開/
断口/


持つ人の魂に直接働きかける力がある鉱物とされ、心の混乱を解き放って高ぶった感情を鎮める効果があると言われています。
穏やかで平和な気持ちを持ち続けることが可能となり、人付き合いが良くなって友人を増やし、交友関係を豊なものにすることができるとされています。
歩行に障害をもたらす病気の治療に用いられたり、体液のバランスを保つ時に使用されたそうです。

 

トパーズ


英名/Topaz  和名/黄玉
硬度/8
産地/ブラジル

日本から産出する唯一の宝石鉱物で、ペグマタイトに生成することが多く、鉱脈や花崗岩の空洞に産するものもあります。
斜方晶系に属する柱状結晶体や卓上結晶体、時には脈状で発見されることもあり、他には塊、粒状のものもあります。
トパーズで代表されるのは、ブラジルのミナス・ジェライス州オーロプレト付近に産出する「インペリアル・トパーズ」と言われている黄色石ですが、その他に無色、淡青、ピンク、青、オレンジ色などがあります。
気を付けなければならないのは、熱処理による黄色石や放射線処理による青色石もあるという点です。
古代にトパゾスと呼ばれていたのは現在のペリドットのことで、逆にペリドットはトパーズを指していました。プリニウスの博物誌でのトパゾスはトパズィンからきているとし、また、「この鉱物が豊富に採取されていた紅海の島を船乗りが探し求めるのに困難な深い霧に包まれていたためにトパーズ島と呼んでいた」と記述されていました。

名称の由来/ギリシャ語で探し求めるという意味のtopazos
条痕/無色
明度/透明から半透明
光沢/ガラス光沢
劈開/一方向に完全
断口/やや貝殻状から不平坦状


創造性や感受性を高めて霊的能力を強め、幸福、友愛、希望をもたらす働きがあると言われています。
古くは痛風や冷え性の症状を改善する力があるとされ、肝臓病や皮膚病の治療にも効果があると伝えられています。

サファイア


英名/Sapphire 和名/青玉
硬度/9
産地/スリランカ

酸化アルミニウム鉱物の一つ、コランダム「銅玉」の内の赤色を除いたすべての色のものを指しますが、一般的には青色のものが馴染みがあります。
ある種の火成岩と変成岩の中に生成し、漂砂鉱床中にも産出することがあります。
六方晶系に属する六角柱状結晶、複六角錐結晶、樽形結晶をつくり、他には塊、粒状の晶癖をもつものもあります。
色は少量の酸化チタニウムを含んでなかった青色をはじめ、無色、緑、帯黄緑、黄、黄金、ピンク色のものがあります。
一説には、古代にサファイアと呼ばれていたのはラピスラズリ「瑠璃」で、今日のサファイアにあたるものはプリニウスの博物誌でヒアキントゥスと呼ばれるものだとも、アルベルトゥスの鉱物書でサフィルスと呼ばれるものだともいわれています。どちらにしても、「貞節な愛を表し、不貞を働くと光沢が失われる」などと記述されています。
名称の由来/「青色」意味を表すラテン語のsapphirus、またはギリシャ語のsappheiros
条痕/白色
明度/透明ないし半透明
光沢/ガラス光沢、金剛光沢
劈開/なし
断口/貝殻状から不平坦状


霊魂を鎮めて増悪の感情を和らげ、持ち主を邪悪なものから守る力があると言われています。古くは眼病やできものを治す力があるとされ、発熱を抑えて過度の出血を防ぐ働きがあると伝えられています。

 

 

アパタイト



 

英名/Apatite 燐灰石 和名/
硬度/5
産地/ブラジル

 

アパタイトはグループ名で、中でも普通にみられるものは燐酸カルシウムに弗素が加わったもので正式には「弗素燐灰石」(Fluorapatite)と言います。また、弗素の代わりに塩素を含んだ塩素燐灰石もあり、この両者はよく混溶しています。
・「弗素燐灰石」(Fluorapatite)
・「塩素燐灰石」(Chlorapatite)
・「水酸燐灰石」(Hydroxylapatite)
火成岩と変成石灰岩に生成して広範囲の固溶体系列をつくります。六方晶系の柱状や板状の結晶体で発見されることが多く、他には球状や腎臓状、塊状などでもみることができます。
色は、本来は無色や白色ですが、含有される微量のマンガンなどの作用で、赤、褐色、黄、菫、緑色など様々な色となります。
古くから、様々な国の人々に信頼、自信を表す鉱物として語り継がれたとされています。

名称の由来/この鉱物が様々な形状で産出し、晶癖が一定していないことから、ギリシャ語でごまかし、トリックの意味のapate
条痕/白色
明度/
光沢/
劈開/
断口/


固定概念や周りを取り巻く環境などに惑わされることはく、自己主張をすることができるようになるそうです。
根源的な愛を時間するよう導く力があると言われています。
口腔及び味覚に関わる器官の不調を改善すると言われています。
肥満を防ぐ効果もあるとされています。

 

タンザナイト




英名/Tanzanite
硬度/6~7
産地/タンザニア

 

1967年にタンザニアから発見された青色透明のソイサイト「ゆうれん石」に対して、NYのティファニー社が産出国にちなんで命名した商品名でしたが、「ブルーゾイサイト」という名前よりもタンザナイト名が一般化されました。
変成岩中や石英脈中、ペグマタイト中から産出され、斜方晶系に属する柱状や針状、塊状で発見されます。
色は灰、淡褐色、緑、ピンク色などあり、タンザナイトの青紫色は微量のバナジウムを含有しています。条痕は無色。
古代ケルト民族の間で「霊力を授ける魔法の石」として崇められ、特別な儀式用の用具や装飾品として使用されたと言われています。

 

名称の由来/NYのティファニー社が産出国にちなんで命名
条痕/無色
明度/
光沢/ガラス光沢
劈開/一方向に完全
断口/不平坦状


神の啓示、永遠性、先人の智知を表し、意識を高次元にまで高めるために用いるに最適な鉱物とされています。
正しい判断を下す能力を与え、落ち着きと思考で物事を成功に導く力があると伝えられています。
古くは眼にかかわる病気の治療に用いられとされていました。
体内の毒素を排除する力があるとされています。

 

 

ラリマー




英名/Larimar
硬度/4.5~5
産地/ドミニカ共和国

ドミニカ共和国産の青く美しいペクトライト「曹珪灰石」を言う現地名。
玄武岩質の溶岩の空洞にヘランダイト「輝沸石」やフィリプサイト「灰十字沸石」などの沸石鉱物と共産します。
三斜晶系に属した針状結晶体が放射状に集合したものや繊維状構造からシャトヤンシーを示すものがあります。また、よくブドウ状で発見されることもあります。
色は、青色や帯緑、明るいブルーがあります。
硬度のわりにはこの石には粘り気があり、研磨するには高度な技術を必要とします。
名称の由来/
条痕/白色
明度/半透明
光沢/ガラス光沢ないし絹糸光沢
劈開/一方向に完全
断口/不平坦状


愛と平和を表す鉱物とされいます。
心の奥に隠された怒りの感情を鎮め、自己の間違った観念の束縛から解放されるように力を与えてくれると言われています。
持つ人に変わらぬ平穏と友情を授け、いたわりの気持ちをもって物事に対処できるよう導く力があるとされています。
骨折やひびの治療に用いられたり、不眠症や神経の病気に用いられたと言われています。
毛髪のトラブルを改善する力もあると言われています。

 

 

ラピスラズリ




英名/Lapis lazuli 和名/瑠璃石
硬度/5~5.5
産地/アフガニスタン

 

ラズライト(Lazurite)「青金石」の宝石名で、古来から世界中の人々に珍重されて続けてきた鉱物。また、「群青」「空青」と称され紺青色の貴重な絵の具でもありました。
熱変成を受けた石灰岩中に生成しよくバイライト「黄鉄鉱」やドロマイド「苦灰石」と共産します。
等軸晶系の十二面体か八面体、六面体の結晶を作りますがごく稀に塊状や緻密な晶癖をもちます。
色は特有の紺青色の他に天青色や緑青色があります。
この鉱物は、メソポタミアのウルの墓群からの出土品に見られることから、5000年から6000年の歴史をもつ、最も古い石の一つとされ、世界各地のいたるところで「聖なる石」として用いられてきたと言われています。
特にエジプトでは、普遍的な真理を象徴する最高の力を秘めた護符とされていました。
多くの薬効が認められる石として、崇められたとされています。
日本でも、瑠璃石と呼ばれて、昔から水晶と同様に「幸福のお守り石」として広く人々に愛好され、その効果も多岐にわたって認めらているそうです。

 

名称の由来/ペルシャ語で青色の意味のlazwardと、石の意味のlapis
条痕/淡青色
明度/半透明
光沢/鈍い光沢
劈開/ない
断口/不平坦状


視力を回復させると言われています。
心臓と脈拍の安定を促すと言われています。
甲状腺の不調を改善する力があるといわれています。

 

 

カイヤナイト




英名/Kyanite 和名/藍晶石
硬度/4.5~5
産地/メキシコ

 

礬土質の方岩中に産出する珪酸アルミニウム鉱物で、アンダリュサイト「紅柱石」、シリマナイト「珪線石」とは同質異像です。
三斜晶系の刃状結晶や柱状結晶、卓状結晶体などでよく見られ、他は繊維状でも発見されます。
色は、この鉱物特有の色とされている藍青色で、他には帯緑、白色も見られます。

 

名称の由来/ギリシャ語で青色の意味のkyanos、和名はこの鉱物が結晶しやすいことから藍晶石
条痕/無色
明度/透明ないし半透明
光沢/ガラス光沢
劈開/完全
断口/不平坦状


従順、適応、清浄を表す鉱物とされています。
肉体と精神のバランスを保って各々を提携させ、一つの大きな力にして体中を満たすように導く力があると言われています。
直感力、洞察力を高め冷静を養い、創造力、表現力を豊かに保つ働きがあると伝えられています。
脳下垂体、甲状腺、生殖腺などの内分泌作用を高め、身体の発育、新陳代謝を活発にする力があるとされています。