サファイア


英名/Sapphire 和名/青玉
硬度/9
産地/スリランカ

酸化アルミニウム鉱物の一つ、コランダム「銅玉」の内の赤色を除いたすべての色のものを指しますが、一般的には青色のものが馴染みがあります。
ある種の火成岩と変成岩の中に生成し、漂砂鉱床中にも産出することがあります。
六方晶系に属する六角柱状結晶、複六角錐結晶、樽形結晶をつくり、他には塊、粒状の晶癖をもつものもあります。
色は少量の酸化チタニウムを含んでなかった青色をはじめ、無色、緑、帯黄緑、黄、黄金、ピンク色のものがあります。
一説には、古代にサファイアと呼ばれていたのはラピスラズリ「瑠璃」で、今日のサファイアにあたるものはプリニウスの博物誌でヒアキントゥスと呼ばれるものだとも、アルベルトゥスの鉱物書でサフィルスと呼ばれるものだともいわれています。どちらにしても、「貞節な愛を表し、不貞を働くと光沢が失われる」などと記述されています。
名称の由来/「青色」意味を表すラテン語のsapphirus、またはギリシャ語のsappheiros
条痕/白色
明度/透明ないし半透明
光沢/ガラス光沢、金剛光沢
劈開/なし
断口/貝殻状から不平坦状


霊魂を鎮めて増悪の感情を和らげ、持ち主を邪悪なものから守る力があると言われています。古くは眼病やできものを治す力があるとされ、発熱を抑えて過度の出血を防ぐ働きがあると伝えられています。