トパーズ


英名/Topaz  和名/黄玉
硬度/8
産地/ブラジル

日本から産出する唯一の宝石鉱物で、ペグマタイトに生成することが多く、鉱脈や花崗岩の空洞に産するものもあります。
斜方晶系に属する柱状結晶体や卓上結晶体、時には脈状で発見されることもあり、他には塊、粒状のものもあります。
トパーズで代表されるのは、ブラジルのミナス・ジェライス州オーロプレト付近に産出する「インペリアル・トパーズ」と言われている黄色石ですが、その他に無色、淡青、ピンク、青、オレンジ色などがあります。
気を付けなければならないのは、熱処理による黄色石や放射線処理による青色石もあるという点です。
古代にトパゾスと呼ばれていたのは現在のペリドットのことで、逆にペリドットはトパーズを指していました。プリニウスの博物誌でのトパゾスはトパズィンからきているとし、また、「この鉱物が豊富に採取されていた紅海の島を船乗りが探し求めるのに困難な深い霧に包まれていたためにトパーズ島と呼んでいた」と記述されていました。

名称の由来/ギリシャ語で探し求めるという意味のtopazos
条痕/無色
明度/透明から半透明
光沢/ガラス光沢
劈開/一方向に完全
断口/やや貝殻状から不平坦状


創造性や感受性を高めて霊的能力を強め、幸福、友愛、希望をもたらす働きがあると言われています。
古くは痛風や冷え性の症状を改善する力があるとされ、肝臓病や皮膚病の治療にも効果があると伝えられています。