石ってどんな加工をしているのかな~?・・・その1

現在、ビーズに加工された石は、ほぼすべて中国の工場で研磨・加工されて日本をはじめ世界各国へ流通しています。 💡

その加工技術は、近年どんどんレベルアップしています。
天然石を加工してビーズなどにする際に、何らかの人工的な処理が施された天然石ビーズが多数あります。その一部を紹介します。

加熱処理 ・石を加熱することでその石の本来持っている色を引き立たせる。・宝飾業界では「ヒートトリートメント」と言って、容認されている処理法です。
そしてこの加熱による変化は、自然界でもおこりうる化学変化です。
人工的か自然的か・・・ということを見分けることは難しいとされています。・代表的なものにアメジストを加熱してシトリンに変えたものやアクアマリン、タンザナイト、ルビーなど加熱によって、より綺麗な色へと変化させています。
ヒートアクアマリンタンザナイト処理済みルビー
含浸処理 ・ワックス、オイル、樹脂などを石にしみこませることで、光沢や透明度・耐久性を向上させる加工法です。 ;-)この中でも樹脂含浸処理が最近は多く用いられています。
この用法はターコイズやチャロアイト、クリソコラ・カイヤナイトなど無処理のままではもろい石に、樹脂をしみこませることで耐久性をあげ、アクセサリーとして長持ちするという特徴があります。
・通常、無色の油や透明な樹脂を染み込ませるので、色を変化させるものではありません。ビーズなどアクセサリーとして耐久性がもとめられるものは、この樹脂含浸処理が必要とされる場合があります。 😳
・あくまでも、自然のままの石に透明な樹脂や無職の油を染み込ませて耐久性をあげることは必要な場合があると考えるのであって、石を粉にして樹脂で練り固める通称「練り石」のこととは、全然違います。
また、色つきの樹脂を用いて石の色を変化させるのもダメです。 :evil:・代表的な含浸処理宝石は、エメラルド・翡翠・トルコ石などです。 🙂
ルビーは、加熱時に『鉛ガラス』を宝石に染み込ませる(含浸)ので「含浸処理」・「含浸ルビー」と呼んだりもします。キズやクラックに染み込ませ固まる事で、透明度と耐久性を改善する目的で施されます。これが近年の新しい特殊な加熱処理です。
カイヤナイト樹脂含浸処理翡翠樹脂含浸処理ターコイズクリソコラチャロイト含浸処理エメラルド含浸処理ルビー