アンバー(琥珀)



英名/Amber 和名/琥珀(こはく)
硬度/2~2.5
産地/ロシア

第三紀時代の松柏化植物の樹脂の化石化したものですが、地中から採取されるために、便宜上鉱物として取り扱っています。色は、主に黄色で、他にも赤、褐色、白、帯青黄色のものなどがあります。その成因上、インクルージョンとして、小虫や植物の破片があるものもあります。
比重がとても低いために海水に浮きそれが海岸に打ち上げられたものをシー・アンバーと言っています。
150℃で軟化し、250~300℃で溶解します。小片材料を加熱溶解して固めたものは、アンブロイドまたはアンブレイドと呼ばれています。
旧石器時代の頃からすでに装飾品や治療薬として使用され、古代エジプト、ギリシャ、ローマでは、祈祷師たちがセレモニーの際に身につける「神聖なお守り」として、崇められ、東洋ではこれの焼いたものを伝染病を防ぐ薬として用い、中国では香にしていたとの言い伝えがあります。

名称の由来/
条痕/
明度/
光沢/
劈開/
断口/


高ぶった感情を鎮めて、精神を安定させる効果もあるそうです。
甲状腺や喉にかかわる病気の治療に用いられてきました。
内分泌系の不調を整えて、流産を防止する働きがあるとされています。