酸化アルミニウム鉱物のコランダム「銅玉」のうちで赤色のものを言います。
霞石閃長石や接触鉱床、変質岩中など、高温で変成作用を受けた岩石中に産出します。
六方晶系に属した六角柱状、板条、両錐状、菱面体の結晶を作ります。この赤色は含有された参加クロムの作用によるものです。
この鉱物の中にスターの出るものもあり、内部にルチル「金紅石」の微小結晶が含まれているために生じたスター効果によるものです。
名称の由来/ラテン語で赤の意味rubeus
条痕/白色
明度/透明ないし半透明
光沢/ガラス光沢
劈開/なし(底面と菱面体方向に裂開があり)
断口/貝殻状
この鉱物の示す真っ赤な色を不滅の炎に例えて、不死身の力を授け、情熱や深い愛情に恵まれると記述されています。
論争や議論で成功を収め、戦場においては敵を破る「お守り石」として崇め用いられたと伝えられています。
心臓を強化して血液の循環をよくし、低血圧を改善する力があるとされています。
発熱を抑える効果もあるそうです。