サードオニキス



英名/Sardonyx  和名/赤縞瑪瑙
硬度/7
産地/ブラジル

アゲート「瑪瑙」で、赤色と他の色(主に白色や灰色)とが交互に縞目を表したものを言います。
潜晶質縞状の珪酸で、岩石の空隙中に層状に沈殿し、また、その崩壊により塊状で産出されます。
この赤色の部分をカーネリアンと言い、酸化鉄が潜晶質の組織の間に沈殿して赤色になったものです。最近ではこの原理を利用して人工的にアゲートを硝酸鉄溶液に浸してから熱処理して酸化鉄を生じさせる方法で着色したものもあります。
この鉱物の用途は非常に広く、宝飾品はもとより、各種の彫刻材料、ペアリング、印材などに使用されます。
ヒルデガルトの「ヒュシカ(自然学)」やアルベルトゥスの「鉱物書」では、サルドニクスと呼ばれ各々に「人間の五感に力を与える」「無節制を遠ざけ、人間を貞節にし、慎みを深くさせる」と記述されています。また、旧約聖書の「出エジプト記」28章には「ユダヤの高層の胸当てにこの石をつけた」とあります。

名称の由来/産地のサルディス(小アジアにあったリュディア王国の首都)とギリシャ語で爪の意味onyxの合成語です。
条痕/白色
明度/透明のものと不透明なも
光沢/
劈開/なし
断口/不平坦状


古くは黄疸の治療に用いられたとされ、他には膵臓の不調を改善する力があると言われています。
夫婦の幸福、結婚運、愛を象徴し、温かな家族に囲まれながらも個性的な生き方ができ、夫婦和合をもたらす力があると言われています。